音楽と言語取得と耳の関係性
子供が小さい頃から聴覚を発達させるためには音楽は必要である。
ブログでも何度も紹介しているので皆さんもうご存知ですよね。
音楽で聴覚を発達させることは、IQをも上げるということを紹介しています。
そんな音楽ですが、聴覚を発達させることで【言語習得】にも役立ちます。
言語習得は将来の仕事にも有利になりますよね。
音楽と言語取得と耳との関係性を紹介します。
音楽で耳を育てる
音楽をする上で大事なことは、聴覚を鍛えると言うことです。
当教室では、ピアノを用いて【絶対音感システム】で音感を養えます。
音感を養うだけでなく、音楽を楽しめるようになるので聞く耳を育てるのに役立てます。
日常の音すべてに集中して聞く事ができるため、【言語取得】にも一躍買うのです。
音楽であろうと、言語であろうといちばん大切なのは【聞く】ということですよね。
赤ちゃんや話しだした子に、鉛筆を与えて書きなさいと教えることは絶対にしない。
なのに、日本の教育は耳を育てるのではなく書くことに重点をおいているものばかりです。
特に英語は、文章の組み方ばかりを習ってリスニングに力を入れることって少ないですよね。
言語というのは、話せることを優先とするなら耳で聞く必要があります。
文章の構想や、文法というのは後からでも十分勉強できることなのです。
皆さんは、海外の歌であろうと日本の歌であろうと歌詞だけを見ることはありませんよね。
音楽を聴き、どのような歌詞なのかを知る。
ですが文字を読めなかった小さい頃はどうでしょうか。
音楽とは、耳で聞いて声に出して自分なりに歌ってはいませんでしたか?
最初は間違っているものの、何度も聞くうちに正しい歌詞になっていきましたよね。
耳にしたものを自分なりに理解して、声に出すというのは大切なことです。
今普通に話している母国語でさえも、最初は耳で聞いて覚えましたよね。
音楽というのは、よく聞く必要があり耳を育てるのに必要不可欠なのです。
言語を理解するコツ
言語を理解する上で大切なことはどのような音が使われているのかです。
どの言語でもそうですが、発音するに当たって音程などが存在していますよね。
また、その単語の母音や子音などを聞き分ける耳が必要になるのです。
日本語は約110個の音で構成されていますが、英語だと2000以上の音があるのを知っていますか?
日本人が英語の発音をしにくいと感じるのは、この音の数の多さからです。
また日本語は音の高低で使い分けることが多く、英語は強弱で使い分けることが多いのです。
英語の1つの単語にいろいろな意味があるのも、強弱の使い分けによるものなのです。
日本人が英語などの取得が難しいとされているのは、このリズムや音の使い方の違いによるものです。
また、発せられる音の周波数も異なります。
日本語は125~1,500ヘルツに対し、英語は2,000~12,000ヘルツと言われています。
日本語は母音の多い言語ですので周波が低く、英語は子音が多いの言語なので周波が高くなります。
※子音中心の言語を数値化すると周波数が高くなるため
125~1,500ヘルツを日本人が聞き取りやすいのですから、英語のリスニングが弱いのも理解できます。
当然、聴覚が出来上がっている大人が聞き分けるのはかなりの努力が必要になります。
だからこそ、聴覚を小さい頃から育てることで言語の取得力もアップするのは理解できますよね。
母国語以外に取得したいのであれば、耳を育てる必要性があるということになります。
より鮮明に細かい音まで聞き分ける聴覚があることで、言語取得に一役買うことができるのです。
ここで勘違いしてはいけないのが、大人だからと言って聴覚が養われないと言うのはありえません。
絶対音感が欲しいのであれば、子供の頃から必要になります。
でも大人になっていても音を聴く努力をすることで、聞き分ける力はアップします。
言語を理解するには、どの年齢であろうと【音を聞き分けよう】と言う前向きな姿勢が必要です。
言語を理解し音を聞き分けることが出来るのであれば、大人であろうと母国語以外の取得もできます。
日本人が英語を聞き分けられない理由
言語を理解するコツで、聴覚を発達させることが必要だと言いました。
先程書いた、周波数もそうですが音を聞き取るのに聴覚の発達は欠かせません。
日本語と英語の周波数の違いもあり、聴覚を育てることがより良い方法ですよね。
ネットで言われるのが蚊の羽音である、「【モスキート音(12,000ヘルツ)】は日本人でも聞き取れているではないか。」
と怒りの声を書き込んでいる人がいます。
人間は約20,000ヘルツまで聞こえますので、当然モスキート音も聞こえます。
ですが言語自体は聞こえていても、その言語をすべて聞き取れているのかと言うと違いますよね。
街中で英語が聞こえてきて、その音自体は聞こえています。
ですが、日本語にない聞き慣れない発音を鮮明にすべて聞こえていると言う人はいないはずです。
もちろん英語を話せる方は、何を言っているのか分かるでしょうが・・・
聞き慣れない音は、実は母国語に存在している音に勝手に変換してしまう【マグネット効果】という現象が起きます。
慣れない音を聞き分けることができないと、俗に言う【日本語英語】になってしまうと言うことです。
耳で聞き取れていないものを、言葉として発するのは不可能ですよね。
日本語にあって、英語にない部分を聞き取れるようになるには【聴く力】が必要になります。
つまり音楽と言語はとても存在が近いのです。
ピアノの音を聞くことは、かなりの集中力が必要になります。
音程の違い、音の違いを何度も聴くことで聴覚が発達するのです。
言語の取得も同じで、何度もその言語を聴くことで理解し話せるようになります。
音を聴く能力をアップさせることは、音楽や言語取得ともに必要です。
日本人が英語を聞き分けられない理由はやはり、【音を聞く能力の違い】だと思います。
その音をどのくらい鮮明に聴け、その音を理解できて表現できるのか。
音楽であろうと、言語であろうとその能力は必要です。
まとめ
音楽と言語取得と耳との関係性について書きました。
多少話は反れましたが、音楽も言語取得にも【耳】で聞き取ることが大切です。
音を聞き分けることで、音楽を楽しめ言語の取得能力もアップ。
耳を発達させるということは、メリットが沢山あるのです。
より鮮明に音の違いを理解することで、溢れている音楽そのものを楽しめるのにも繋がります。
何気なく聴いていた音楽さえ、様々な方向からも楽しめると言うことになります。
また言語取得に一役買うこともでき、多国語の取得も現実となるでしょう。
ただしどちらにも言えることは、音だけでなくそのものを理解する力を必要です。
音楽である、音階を理解していないとただ音の聞き分けが出来るだけになってしまいます。
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シの聞き分けができると、歌も楽しく歌うことができます。
また、英語のような多国語は音が分かっても単語そのものの意味を理解していないと意味がありません。
耳で聴くことは大切ですが、意味を知ることもまた努力が必要なのです。
聴覚の発達や言語の取得など自分の能力向上の兼ねて、音楽を楽しんでみてはいかがでしょうか。